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ようやく新しい生活に慣れて来たかな、というところです。少し時間が出来るとびおらを奏きます。もう少し時間があると絵やブログに回せるのですけど・・・なんとかならんかなぁ。  by 村尾 素

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びおらのCD
音色もいろいろ
今日のびおらのCDは、きのうのと同じレーベル、おまけに何曲かが被っていて、びおらの曲ってそんなに少ないのか!と驚いてしまいます。実際には、避けようと思えば避けられると思うのですが、演奏時間や全体の構成などの具合でそうなってしまうのかもしれません。選択肢がヴァイオリンに比べて極端に少ないのは事実ですから。

聴く方にしてみれば逆に、いろいろな演奏家の聴き比べができるという楽しみがあるといえるのではないでしょうか。きのうと今日で被っているのは、TelemannのコンツェルトとHindemithのTrauermusikです。(面白いことにこの二人の作曲家はちょうど200年ほどの年代差があります。)

今日のCDの奏者は、Hertmut Rohdeというひとです。きのうのMoogさんの次の世代にあたるでしょうか。ライナーノートには、Kim KashkashianさんやPinchas Zukermanさん、Gérard Causséさんといった、今をときめくヴィオリストたちと一緒に学んだと書いてあります。たくさんのコンクールで入賞歴があり、室内楽などたくさんのCDのレコーディングを精力的に行っている方です。

Rohdeさんのヴィオラは、驚くほど軽快。軽快なんて言ってはいけないかしらん、ヴィオラのくせに?(笑) 自分の先生はときどき、「ヴァイオリンみたいなヴィオラ」という言い方をなさるけれど、まさにそういった感じのヴィオラです。とても機敏で繊細です。音色についても、Moogさんのヴィオラには渋い、グレイッシュなトーンを感じ、おそらくこちらが一般的なヴィオラのイメージに近いと思うのですが、一方のRhodeさんのはもっと明瞭な色彩です。

Telemannの音楽は、素敵に朗らかで明るく元気。Rhodeさんのヴィオラにぴったり合っているように思います。対するHindemithは、自分はやはりMoogさんのヴィオラ、とても強くこちらに訴えかけてくるものに惹かれます。これからもっともっといろんな方の演奏を聴いてみたいです。

(Viola Concertos/Hertmut Rohde/1999/ARTE NOVA)
by muraom | 2005-02-07 23:16 | 音楽雑記
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